狭い石畳の道を伝ってどこにでも歩いて行けるため、まるで別の時代を旅しているような気分になります。大邸宅やルネッサンス様式の宮殿、コウノトリの巣で飾られた教会が、カセレスが世界遺産の町であることを物語ります。カメラの準備をして、スペインで最も美しい歴史地区の一つを撮影しましょう。
マヨール広場周辺の生活
町へのアクセスは、18世紀に馬車が通過できる幅に設計された伝統的な入り口、 星の門からがおすすめです。ここから、いつも賑っている広々とした マヨール広場 を目にすることができます。アーケードに囲まれたこの広場は、何かをつまむのにぴったりです。
街の歴史を通じて、この広場が闘牛場として、また中世の馬上槍試合の舞台として使われてきたことをご存知ですか? ブハコの塔 を背景に写真を撮りましょう。続いて歴史地区を歩いていくと、 ゴルフィネス・デ・アバホ 、 カルバハル、 トレド-モクテスマ(アステカ皇帝モクテスマ2世の娘の家)などの 宮殿 の数々や、 ベレタス邸 (ピカソやミロの作品と世界で2番目に大きな貯水槽を収蔵するカセレス博物館になっています)、鐘楼から素晴らしい景色を眺めることができる サンタ・マリア大聖堂があります。
また、現代アートをご鑑賞いただける ヘルガ・デ・アルベアル財団 や、狭い路地、白塗りの家、窓に花が咲く 旧ユダヤ人街 を散策することもお忘れなく。心地よい体験となるでしょう。
夕暮れ時のカセレスを眺めるなら、街の郊外にある 山の聖域の展望台が最適です。そして夜には、月明かりの下で大道芸人によってさまざまな伝説が語られる 演劇形式の訪問 も楽しいものです。
伝統的なレシピと文化的な活気
ランチタイムには、 ミガス (チョリソー、ベーコン、パンを使ったもの)などの名物料理を、近年ますます人気のリベラ・デル・グアディアナ原産地呼称ワインまたはクラフトビールや、 トルタ・デル・カサール (世界最高のチーズのひとつ)または モルシージャ・パタテラ(イベリコ豚とマッシュポテトを使用したソーセージ)と一緒にお召し上がりください。町で最も重要なミシュラン星付き レストラン 「 アトリオ」では、さらに手の込んだ料理をお楽しみいただけます。そして、修道院製の菓子類をお試しになりたい場合は、 サン・パブロ修道院のスイーツが非常に有名です。
カセレスの文化イベントも興味深いものです。旅行の時期に応じて、 ウォマッド・フェスティバル (5月)、 3つの文化の中世市場 (11月)、 古典演劇際 (7月)、または 聖週間 (3月〜4月)などの伝統的なお祭りをお楽しみいただけます。町には聖週間についてのビジターセンターがあります。
そして、完璧な旅を締めくくるには? アラブ式風呂でくつろいだり、 モラガ邸工芸品センター でお土産を買ったり、近隣の モンフラグェ国立公園 (カセレスから約60キロ)への小旅行に出かけたりするのがおすすめです。